『弾ける』助監督インタビュー(堀井勇士×辻幸菜)

インタビュー

皆さんこんにちは!映像制作実習2021年度作品『弾ける』広報担当の辻です。

私、辻幸菜は現場で助監督もやっているので、『弾ける』第二回目の今回は、堀井勇士 助監督×辻幸菜 助監督の対談でお送りしていきます:)

勇士くんは、助監督の他に録音も担当し、辻は広報・協賛・上映会といったような役職も担当し…といったように様々な仕事を掛け持ちしながらも撮影を円滑に進めるために奮闘しています。

助監督だからこそ分かる、撮影現場や『弾ける』チームについて話をしました!

ぜひ楽しんで最後までご覧ください!

助監督 堀井勇士×辻幸菜 対談

辻:それではインタビューを始めますね!まず最初に映像制作実習を履修した理由をお聞かせください。

堀井:映画が好きで、映画関連の授業はよく受けてたんですけど、映像制作実習は結構ハードだって聞いてたんでなかなか手を出せなくて。でも大学最後の学年になって、後から受けとけばよかったなーって後悔しないように、少し無理してでも取ってみようと思いました。

辻:結構ハードって言われてるのは、授業前から私も知ってた(笑)私も勇士くんと理由は似てて、一番の理由は映画が好きだったっていうのが大きいかな。コロナで外出できなかった時、「よし、映画たくさん見よう!」って思って、毎日1本見るぐらいのペースで見てたの。そしたら、映画作るのってどんな感じなんだろう…?っていう小さな好奇心を持って、この授業を取ったって感じだな。

堀井:あとは普通に是枝監督に脚本とか作品を講評してもらえる授業魅力的だなと思って(笑)

辻:確かにね!映画業界の第一線を担っている方々から、自分が関わった作品の講評を頂くって、この授業でしか経験できないことだもんね!ちなみに、今回全部で4つの作品があるけど、『弾ける』を選んだ理由は何かありますか?

堀井:シンプルに脚本が一番好きだったからかな。

辻:もうすでに懐かしいんだけど、この授業が始まって、履修者全員が映画の企画書を発表してた時、『弾ける』だけは「なんじゃこれ⁉」って思った(笑)もちろん良い意味でだよ!

堀井:あとは監督が面白そうな人だなって思って(笑)

辻:確かに。面白そうな雰囲気漂ってるよね。私も、もちろん脚本が好きで『弾ける』っていう作品が映画としてどんなものが完成するのか見てみたかったっていうのは大きいな。それと、脚本だけじゃなくて、脚本読んだ後に、監督って何か、私が知らない世界を見てるんじゃないかな~っていう監督に対する興味もあったかも(笑)じゃあ、そろそろ私たち(助監督)ならではのお話をしましょう!勇士くんって助監督だけじゃなくて、現場では録音も担当してくれてるけど、助監督をやろうって思ったきっかけみたいなものはありますか?

堀井:最初監督に助監督やってくれないって聞かれて引き受けたんだけど、そのあと録音担当の人が来れない日が何度かあって、代わりに何度かやってたらそのまま録音も担当することになったって感じかな。

録音もこなす助監督 勇士くん

辻:録音よりも助監督が最初だったんだ!録音担当が最初だと思ってた…。監督に助監督やってくれない?って言われたのは、私も同じ!確か授業後に、ちょっと小声になりながら「ゆっきー助監督やってくれない…?」って恐る恐る聞かれた記憶がある(笑)助監督に録音…とやることがたくさんあって、すごいハードスケジュールだと思うけど、今まで一番大変だったことって何かありますか?

堀井:この授業以外の予定との両立が本当に難しい…。

辻:他との両立は皆の永遠の課題よね。

堀井:卒論、授業、バイト、ボランティア、サークル、家族とか友人との予定とか。

辻:すごい…頑張ってる…。

堀井:特に卒論がまじでやばい。だから自分あんま役に立ててない感じはするな…。

辻:いや!そんなことはない!絶対にない!すごい忙しいはずなのに現場にいつも来てくれるし、それだけで心強いのよ。でも両立は本当に大変だよね…。この授業ハードとは聞いてたけど、「ここまで大変⁉」って思った瞬間はあった(笑)じゃあ、逆に楽しいなと思う瞬間は何かある?

堀井:リハの時も撮影の時も撮影チームのメンバーと集まってる時はいつも楽しいかな。日を重ねるごとにみんなと仲良くなってる気がするし。

辻:確かに!最初、みんなぎこちない感じはあったけど、撮影始まってみんな急激に仲良くなったよね!

堀井:朝のスーパーの撮影の前日に、うちの家に何人かメンバーが泊まってて、夜中までみんなで話したりギター弾いて歌ったりしてて、あれはプチ合宿みたいで楽しかったかな笑

辻:あれね~!私も行きたかったのよ!写真送られてきた時、「いいな~」ってスマホ見ながら心の中で叫んだ(笑)助監督としては現場のタイムキーパーになったり、ご飯買いに行ったり、撮影準備ではスケジュール作ったり…って「やること」っていうものがないぐらい、撮影に関わること全てがやることみたいな感じだけど、やっぱり『弾ける』の皆と一緒にいる時は楽しいな~って思う。じゃあ、勇士くんから見て、監督である松林さんってどんな人?

堀井:変な人。

辻:すごいストレート(笑)

堀井:めっちゃ忙しくて寝る時間あるのかなってくらい作業してるのに、いつも笑顔で疲れを感じさせない強人。

辻:授業の時も現場の時もリハーサルしてる時もいつも笑顔だよね。この間、撮影の合間に「脚本やばい!」って言ってパソコンで脚本改稿作業してる時、久しぶりに人間味を感じた(笑)

堀井:いつもみんなに優しいけど、芯があって撮影のこだわりはとても強い。でも黒目が大きくなって黙っているときは何かに怒っている時(笑) あと歌が大好きで、よく一緒にフォークソングとか歌ってます。ラブアンドピースな人。

辻:「黒目が大きくなって黙ってる時は何かに怒ってる時」は知らなかった(笑)今度ちゃんと観察してみる!私にとっては、どんな言葉を探しても監督は「変人」が似合う人なんだよな~。さっきも言ったけど、彼女にしか見えてない世界があるんじゃないかなって思う時があるの。スピリチュアルなことじゃなくてね(笑)。言語化するのは難しいんだけど、とにかく話してて、アイディア聞いてて飽きない人っていう感じかな。じゃあ、因みに助監督を一緒にやってる私は勇士くんにとってはどんな印象?

堀井:変な人。

辻:私も⁉

堀井:ちょっと目を逸らすと変な踊りを踊ってる。それにつられてみんな踊り出して(笑)めっちゃハッピーな影響力があってチームも現場も盛り上げてくれる楽しい人。

辻:みんな踊ってくれてるね~。なんかいつも、あいつ何してるの?みたいな目でみんな見てくるけど、踊るには理由があるんですよ。12月の撮影で寒いじゃない?だから少しでも体動かしてると、暖かくなるかな?って思うのよ。そしたら、みんなに変に思われ、遂には伝染してる(笑)

いつもどこかで踊ってしまう助監督 辻幸菜

堀井:それ以外にも予定表とか資料作りもたくさんやってくれてて、しかもクオリティ高くて。監督を一番近くで支える存在かな。

辻:クオリティは高くないんだよな~。あれ、ほとんど深夜テンションで書いてるから、たまに「これでいいや!」ってなってるし(笑)でも、そう思ってくれてるのは嬉しいな。

堀井:あと、見た目とは裏腹にたまに過激な発言するのも面白い(笑)

辻:なんか語弊を生みそうなんだけど(笑)でも、勇士くんも結構、見た目とは裏腹にタイプが違う過激さ持ってるよ(笑)その他だったら勇士くんは、まず最初に歌ってるイメージが強い!音楽が鳴ればすぐに美声で歌ってくれる(笑)あとは、周りをよく見てくれてるっていう印象も私の中では強いかな。撮影の時、よく助監督が撮影の残り時間をみんなに知らせる時があるんだけど、「あと〇〇分!」みたいな感じで。その時、みんな撮影に集中してて私の声だけが宙を舞ってる時があるのよ。そんな時に、録音もしてくれてるのに、いつも「あと〇〇分!」って繰り返してくれて、それが私にとっては結構心強い。ありがとうございます、いつも。じゃあ、監督・助監督のイメージ聞いたから、次は『弾ける』チームって勇士くんから見てどんな人が多い?

堀井:うーん…。難しいな、一括りにできないよね。最初大人しい人かと思ったらバンドでめっちゃ激しめのボーカルやってる人いたり、カラオケ行ったことない人いたり、ロイヤル(うちの犬)を抱き枕にしながら寝る人がいたり、フィルムカメラしか持ってない人いたり、彼女の誕生日に数百個の風船を膨らませて喜ばせるくらい彼女を溺愛してる人がいたり…。でもみんな優しくてほんと雰囲気のいいチームだと思う!

辻:こう改めて聞くと、個性大爆発の人が集まってるんだよね~。でも『弾ける』チームの強みが、そんな個性的な人が集まってるのに、なんか綺麗に調和してるんだよね、不思議なことに。そんな『弾ける』チームのみんなに何かメッセージがあれば教えてください!

堀井:楽しみながら頑張りましょ!監督大変だからみんなで支えましょ!

辻:すごい簡潔(笑)確かに撮影も大変だけど、最後まで楽しみながらやりたいね!今の雰囲気の良い素敵な『弾ける』チームでいましょう!じゃあ最後に、『弾ける』の見どころはズバリ⁉

堀井:んー、まだわからないなー。撮ったものがどう繋がっていくかまだ自分もわからなくて。だからこれから編集でどうなっていくのか自分も楽しみにしてるところです!

辻:最後の質問なのに、全然ズバリと言ってくれないじゃん(笑)でも、私もどんな映画になるのかは楽しみだな~。私にとって、見どころはラストシーンじゃないかなって思ってる。あのシーンがどんな画に仕上がるのか一番ワクワクしてるから、見どころです!! では、今回のインタビューはこれにて終了したいと思います。ありがとうございました!!

堀井:ありがとうございました!!

辻:以上、助監督×助監督でした!次回もお楽しみに;)

-上映会情報-日時:2022年1月22日(土)
場所:大隈講堂
入場料:無料
※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、変更、中止の可能性がございます。

2021/1216(木)

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