上映作品『ぎっちょんちょん』野呂田監督インタビュー

インタビュー

こんにちは!映像制作実習2025年度広報の有坂です。
本日は『ぎっちょんちょん』監督:野呂田寧々(のろた・ねね)さんのインタビューをお届けします。お楽しみください!!

あらすじ
コロナの影が広がり始めた2020年2月。小学6年生の結良は、卒業式の合唱を楽しみにしていた。しかし、父が中国在住という理由で家に張り紙が貼られてしまう。神経質になる母と、歌を避ける想真。結良は、変わっていく周囲についていけない。全国一斉休校が告げられるなか、結良はどんな卒業式を迎えるのか。

「映像制作実習」を受講したのはなぜですか。

映像制作実習の存在は高校生のときから知っていて、それで(基幹理工学部の)表現工学科に入りました。大学1年生のとき、先輩の制作班にスタッフとして参加したこともあったのですが、3年生になったら必ず正規履修しようと思っていました。

監督は映画の制作経験があると思いますが、今までと今回とでなにか違いがあれば教えてください。

まずは、制作班のスタッフみんなが能動的なことですね。「楽しい」という理由だけじゃなく、責任感をもって手伝ってくれています。あと、脚本で「なんとなく」書いてしまった部分を先生方にめっちゃ言語化されることですね(笑)。自分自身のなかには書く理由が明確にないといけない。

企画書や脚本を書くときに大切にしていることはなんですか。

「どのシーンを一番見せたいか」というのは、全作品共通して先生に聞かれていると思います。私の場合だと、ラストシーンをどれだけよく見せるか。そういう、一つメインになる、大きな軸をちゃんと考えるのが大事だと思います。

本作は、「コロナ禍で中学校の卒業式を迎えた」という監督自身の経験がもとになっています。制作のきっかけや作品への想いを教えてください。

私はタイの日本人学校に通っていたのですが、コロナで大勢の同級生が日本に帰ってしまったんです。卒業式の参加者は半分くらいで、合唱もなく、、、。
ちょうど本作の企画書を書き始めたころ、中学校の同窓会がありました。卒業式に出られなかった友だちと一緒にカラオケに行って、合唱曲を歌いました。当時の無念が少しだけ晴れたような。でも同時に、「卒業式では歌えなかった」っていう、変えようのない過去を突きつけられた気もして。この思いを作品にしたいなと思いました。

これまでの実習のなかで、楽しかったことはなんですか。

学校での撮影ですかね。子どもたちはすぐに仲良くなるし、とてもエネルギッシュで。いつも元気をもらっています。それから、キャストの方と一緒に謎解きをして遊んだのが楽しかったです。

逆に大変なことはありますか。

脚本でまだ迷っているシーンがあるんです。自分で考えたはずなのに、登場人物の気持ちが分からなくて。自分で何回も読んでしまっているから、新しい目で見られずに詰まっています。なんとか乗り越えたい!!

最後に、ブログを読んでくださるみなさんへメッセージをお願いします!

私だけじゃなく、コロナ禍の子どもたちは悔しい気持ちを抱えていたと思います。言葉ではうまく表せない、当時の子どもたちの想いを描きたいです。1月24日、ぜひ観にきてください!!

野呂田監督、ありがとうございました!!


-上映会情報-
日時:2026年1月24日(土)
場所:早稲田大学大隈記念講堂(東京都新宿区戸塚町1-104)
入場料:無料
4作品上映予定
また、X・Instagramでも作品紹介や撮影風景などを投稿しています。あわせてチェックしてみてください!本年度のアイコンが目印です!
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