こんにちは!映像制作実習2025年度上映作品『おむかえ』広報担当の西村です。
本日は『おむかえ』監督、しっかり者でマイペース?な三宅美和子さんのインタビューをお送りします。お楽しみください!
『おむかえ』あらすじ
引っ越しを機に夜間保育園へ通うことになった5歳のハナ。慣れない園で心細さを募らせ、静けさに耳を澄ましながら、孤独な夜をひとり過ごす。小さな心の揺れをそっと映す一夜の物語。
ー映像制作実習の受講のきっかけを教えてください。
大学1年生の頃から映画サークルに所属していて、先輩や同期が「映像制作実習」を受講していたことを知り、自分も参加してみたいと思うようになりました。
というのが表向きの理由で、実は、同期が今年度受講するとのことで、せっかくならついていこうと思って初回授業に参加し、そのまま受講することになりました。
ーこれまで何か制作経験はありますか。
あります。だけど、今までは助監督や現場応援などの制作メインだったので、演出は今回が初になります。
ー『おむかえ』では自身の経験をもとに脚本を書かれていますが、なぜ夜間保育をテーマにしようと考えましたか?
自分にとって切実なテーマは何かと考えた時に思い出したのは、自分が3歳の頃に経験した夜間保育園の記憶で。大人になった今でも保育室での寂しい思い出が断片的に残っていて、知らない大人と子どもに囲まれながらお母さんの迎えを待つのは不安だったと覚えています。その記憶が大人になった今でも甦るということはそれだけトラウマだったんだなと。一方大人になって、周りの人が子育てをしながら働く姿を見ていると、子供の頃の不安で怖い記憶があるものの、大人の視点に立ってそのことについて考えてしまう、そんな距離感が怖いなと感じて。ニュースだとどうしても幼い子どもの視点からの違和感は伝えにくいので、それを映画で語れないかなと考えて、テーマに選びました。
ーこれまでの実習の過程で楽しかったことや印象に残っていることはありますか?
やっぱり撮影に入った今が一番楽しいです。机上の空論だった脚本が撮影を通してやっと形になってきたからです。スタッフとして作り上げている実感があって。スタッフのみんなも、プリプロの時はイメージがついていなそうでしたが、撮影に入ると楽しそうでした。
ー逆に、苦労したことはなんですか?
今もたくさんあるけれど、やっぱりプリプロですかね。脚本があっさりOKされた分、ロケ地探しやキャストの募集など、準備していくのが大変でした。子役エキストラの募集時には、幼稚園にチラシをたくさん配りに行きましたね。なんか営業みたいでした(笑)
今は、演出が難しいです。どのように自分と、人と向き合えばいいのか探りながら行っています。
ー人と向き合う、というのはどういうことでしょうか?
出演者やスタッフはもちろんのこと、ロケ地の人やお世話になっているあらゆる人とどのように関わっていけばいいか、ということですかね。楽しいところでもあるんですけど、やっぱり難しいです。キャストが子役なので、どのように演出を伝えればいいのか、その言葉がけにいつも悩んでいます。
ー『おむかえ』観客のみなさまへのメッセージをお願いいたします。
スクリーンでちゃんと観られる作品にしたいなと思っているので、頑張ります。ぜひ観に来てください!よろしくお願いします。
ー三宅監督、ありがとうございました!
-上映会情報-
日時:2026年1月24日(土)
場所:早稲田大学大隈記念講堂(東京都新宿区戸塚町1-104)
入場料:無料
4作品上映予定
また、X・Instagramでも作品紹介や撮影風景などを投稿しています。あわせてチェックしてみてください!本年度のアイコンが目印です!


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